平成30年度 文部科学省委託事業「専修学校による地域産業中核的人材養成事業」今年度成果報告

・取組(1) 実態調査

沖縄県の地域特性を踏まえた外国人留学生の就職等に関わる実態を把握するために、沖縄県内の各種業界企業および沖縄県内の専修学校に在籍する留学生に対し、アンケート調査を実施した。
本調査を通じて、企業側・留学生側のそれぞれの視点から、外国人留学生が沖縄県で定着・就職する際にどのような課題があるのかを明らかにしていく。

・取組(2) 事例調査

本調査では、教育プログラムを構成する「日本文化・社会教育」「キャリア教育」「日本型コンピテンシー教育」の3科目の教育内容と合致または近似する既存教材の事例を収集した。

・取組(3) 教育プログラム開発
①ソーシャルスキル評価指標開発

本事業では、日本的価値観、日本的行動様式、日本型キャリア形成等の分野横断的な知識・スキルを、外国人留学生が日本で就職・定着する上で必要な「ソーシャルスキル」と定義し、これを醸成する教育プログラムを開発していく。
そこで今年度では、向上させるべき能力項目および必要となる能力水準を明確化するために、様々な分野のスキル標準・職業能力評価基準等の形で能力評価指標を参考に、特に新入社員レベルにおいて分野間で共通的な事項を抽出し、「ソーシャルスキル評価指標」のモデル開発を行った。

②カリキュラム開発

上記ソーシャルスキル評価指標開発後、総計180時間程度のカリキュラムを編成を行った。「日本文化・社会教育」「日本型コンピテンシー教育」「キャリア教育」の3科目から構成されており、それぞれ60時間程度の学習時間の中で評価指標に定めた各能力項目を醸成する教育内容で編成した。
また、各分野の専門課程にアタッチする形で並行して運用することを想定し、各学習項目について最適な実施形態の検討を行った。特に座学部分についてはeラーニング(講義映像)による自主学習を想定し、全体の構成を検討した。

③教材プロトタイプ開発

カリキュラムを構成する「日本文化・社会教育」「キャリア教育」「日本型コンピテンシー教育」の3科目について、それぞれで使用する教材のプロトタイプの開発を行った。使用教材の形態は、「日本文化・社会教育」「キャリア教育」についてはテキスト教材、「日本型コンピテンシー教育」についてはPBL(Project Based Learning)教材である。

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